小2女子の全統小の算数

ピグマリオン学院 麻布十番教室は、2022年4月に開校したため、現在の2年生で「年少の時期からピグマリオンに取り組んでいるお子様」は、まだ少ない状態です。

ただ、「幼児期に自宅でピグマリオンに取り組み、麻布十番教室開校とともに通室」というお子様もいらっしゃり、そのようなお子様は進度が速く進みます。

今回の記事では、全統小の好成績のご紹介とはなりますが、ピグマリオンのカリキュラムは「塾に準拠」しているわけではないため、低学年の塾のテストの成績は、あまり気にしなくて良いと考えています。

高得点を取れるお子様にとっては、低学年のテストは簡単すぎることが多く、単に「凡ミスが多いか少ないか」「読み違いをしなかったかどうか」という要素が大きいため、本当の意味での能力を測るには適していないためです。

ピグマリオンのお子様が得意な「切断」などが、小2や小3のテストなどは出てきません。幼児期、低学年の取り組み内容は、もっと後になって効果が出てきます。

ただ、良い成績を取った時には、ご家族や本人のモチベーションも向上しますし、自信もつくと思いますので、それはそれで良いことだと思います。

今回は、2024年秋の小2女子の算数の成績をご紹介します。(3歳からピグマリオンを開始)

2024年全統小(算数)…成績項目がわかりやすいように加工してあります

算数が150点満点で146点。順位は全国9位で、女子では全国1位。東京都では男女合わせて1位。

という成績でした。

こちらのお子様は、小学校グレードの学材は基本的には終わっており、現在はオプション講座などを受講して、中学数学のプログラムに入る前に、算数の完成度を高めている段階のお子様です。

算数の結果詳細

低学年の成績が良かったお子様のポテンシャルを見る時には、私は赤枠で囲ったような、例えば正答率「2.3%」のような問題が出来るお子様かどうかを見ます。

150点満点で平均点90点台くらいの問題であれば、同じ小2用の計算ドリルなどをたくさん取り組んでいるお子様は、正答率40-50%の問題を取りこぼさず、120点くらいまで取ることは可能です。小3用のドリルなどを取り組んでいるお子様であれば、10%-20%の正解率の問題ができることもあります。

しかし、今回の問題でいうと、0.1%や2.3%の正答率の問題が解けているお子様は、本当に算数が出来るお子様で、仮にどこかで凡ミスをして130点台になっていても、「高学年になっても算数の成績が伸び続ける子」と予測します。

ピグマリオンでは、「能力を伸ばすため」ためのカリキュラム構成になっており、「塾のテストで良い成績を取るため」のカリキュラムにはなっていません。

「ミスが少なく良い点数が取れる子」よりも、「ほとんどの人が解けない問題を解ける子」の方が後伸びもしますし、思考力がついていると判断しています。(もちろん、ミスが少ないのも、素晴らしい才能の一つですが)

あと、もう一つ重要なことが。

こちらのお子様は、いまだに九九を覚えていないお子様です。

かけ算はできるのですが、ピグマリオンのやり方で取り組んだため、九九を言えません。

しかし、このような成績が取れますし、わり算どころか、小数も分数も約数・倍数も終わっています。先述しましたが、正と負の数や方程式もまだ混乱することはありますが、着実に理解が進んでいます。

計算において、筆算をほぼ使おうとしません

過去にも記事にしたようなピグマリオンの学びを忠実に実行されていて、余計な取り組みをしていないからこそ、ピグマリオンのカリキュラムが順調に進んでいます。

この記事を読んでいる小学生の麻布十番教室の保護者の方々。

小2で最も進度が早いお子様の事例でしたが、ピグマリオンのカリキュラムに取り組まれていて、本当に算数や数学が伸びたと実感されるのは、Nグレード(4年生グレード)やその後のオプション講座(次世代実感算数)に取り組まれるようになってからです。

Oグレード(3年生グレード)までは、まだまだ図形感や数量感の「非言語的」な能力を高めている要素も大きく、塾の問題などにも出てくる複合的な「文章題」以前の能力を高めているステージです。初見の問題でも解ける能力を養ってはいますが、まだ完成前なので、成績が凸凹するのは当たり前です。

算数ラボやキッズBEEの対策などで独自に補っていただくのも良いと思いますが、必須ではありません。ちなみに、今回ご紹介したお子様は、算数ラボ6級がほぼ終わり、12月くらいから算数ラボ6級2に取り組んでいただく予定です。

ピグマリオン学院 麻布十番教室では、積極的にお子様の模試の成績を集めてはいませんが、好成績の報告に絡めた記事は、ある程度説得力があると思いましたし、興味を持って読んでいただけると思いましたので、今回記事といたしました。

ピグマリオン学院 麻布十番教室