ピグマリオン学院 麻布十番教室では、7月1日より小学生グレードを開講します。
まずは開講学年はLグレード(1年生相当)、Iグレード(2年生相当)とさせていただきますが、3年生のお子さまでもLグレード、Iグレード開始で十分な場合が多いですので、原則として3年生までのお子さまの体験を募集させていただきます。
最初からOグレード(3年生相当)開始をお勧めさせていただくお子さまがいらっしゃった場合は、Oグレードの開始を検討させていただきます。
なお、土日を中心に、現在の教室や体制では、あまりレッスン枠の拡大が見込めませんので、若干名の募集にはなります。
平日の枠も、金曜日の夕方くらいしか新設できる枠がなくなってきておりますので、その点ご了承いただければ幸いです。
さて、小学生グレードを体験される前に、簡単にどのような内容のカリキュラムがあるか、一例にはなってしまいますが、ご紹介をさせていただきます。
お子さまがピグマリオンを始める時期や、ご家庭のサポート状況によって進度は変わってきますが、ピグマリオン学院では、多くのお子さまは、年長から小2の間までに10000までの加減計算ができるようなカリキュラムとなっております。
10000までの加減計算というのは、例えば、
3456+5287=8743
7645-2189=5456
というような計算のことです。
これらを、「筆算ではなく暗算でできるようになる」というのがキーポイントになります。
ピグマリオンのメソッドにおいては、大切にしている6つの能力の一つに「数量感」がありますが、まさに数量感を順調に養えば、筆算を用いなくても幼児から低学年のうちに10000までの加減計算ができるようになります。
学校教育の算数のカリキュラムだけでは、数の感覚や数量感、思考力などが育ちにくいどころか、場合によってはマイナスの働きをすることがあります。
例えば、筆算は一見便利な計算手法ですが、数量感が身につかなくても計算ができる方法です。
「筆算をメモ」
として使うのであれば良いのですが、
10000までの加減計算であれば、「筆算という名のメモ」を利用しなくても、即答できる計算力と、そのための思考力を身につけることが、将来的に役に立ちます。
例えば、「10000までの加減計算ができる」レベルにまで数論理能力を高めておけば、時間・長さ・かさ・重さといった量感覚やそれに伴う計算問題に容易く理解ができるようになります。
1mと1km(1000m)の感覚、1gと1km(1000g)の感覚、1時間(3600秒)と1分(60秒)と1秒の感覚など、10000までをしっかりと量として捉えることで、子どもの認識能力は更に上がります。
またどこかのタイミングで、「長さや時間」の学びについてご紹介するとして、今回は「10000までの加減計算」ができるお子さまだからこそ取り組みやすい、「縦横計算Ⅱ」についてご紹介をします。
縦横計算は、Lグレード(小1相当)から取り組みを始めますが、こちらの縦横計算Ⅱはクロスワードの数字版のような問題です。
ルールを読むだけだと、わかりずらい方もいらっしゃるかと思うので、
手書きの解答版を添付すると、 問題のイメージが一気についたと思います。
こちらですが、最低でも100まで、可能であれば10000までの加減計算ができないと、問題へのストレスが大きくなり、おそらく楽しんで取り組めないように思います。
筆算でしか解けないと、さらに時間がかかってしまいます。
しかし、10000までの加減計算ができる方であれば、とても楽しい数字パズルとして楽しむことができます。
クロスワードもそうですが、このような取り組みが、短期記憶や文法的推論能力の強化につながることは科学的にも証明されています。
文法的推論能力というのは、もう少しわかりやすい言葉にすると、
「試行錯誤しつつ、適切な解に少しずつ近づいいていき、最終的に最適解を導く能力」
といえ、これらは受験問題を解くのはもちろんのこと、社会人になってから役に立つ力でもあります。
単純に、
「1+1=2」の延長線上で、「1/8=0.125」や、「1/16=0.0625」を丸暗記するようなことばかりしていても、このような能力は身につきません。
ピグマリオンは、「図形が強化される」というイメージが強く、例えば「ピグマリオンをしていても計算が早くならない」というような口コミがたまに見られますが、それは全く違います。
良いところどりをしようと家庭学習で、ピグマリオンの一部を取り入れて、結果的にお子さまが混乱をしていれば、計算は速くならないでしょう。
しかし、数量感をしっかりと養った上で、体系化されたピグマリオンの取り組みを続けていれば、計算も早くなりますし、計算に取り組みつつも思考力が向上していきます。
このような小学生グレードの取り組みを、今までは通室生のご兄弟のお子さまに提供をさせていただいておりました。
枠は非常に少ないですが、もしご興味がある方がいらっしゃいましたら、ご体験にお越しいただければ幸いです。
ピグマリオン学院 麻布十番教室