小学生1年生のグレードであるLグレードに取り組んでいる、年長児のお子さま。
お休みの期間がありましたが、およそ3年ほどピグマリオンに取り組まれているお子さまです。
Lグレードでも、年少から取り組んでいる「色板トントン」の課題がありますが、先日は色板を紙の上に乗せる前に、
「こうなるよね」
と言って、自ら補助線を引いていました。
もちろん、Lグレードに進んでいるようなお子さまにとっては、こちらはとても簡単な課題。
講師側からは、一言も
「線を引いてみる?」
というようなアドバイスはしていません。
保護者の方も、一言も補助線を引くようなアドバイスはされていなかったようですが、ピグマリオンでは年中頃から始める「長方形分割」などで、補助線引きの擬似体験はずっと続けています。
このように、さまざまな経験を通じて、少し易しめな問題が出題されお子さまに心の余裕が出来た時、人によっては、
「自ら、補助線を引く」
というアイディアが浮かぶケースもあるというケースのご紹介でした。
ピグマリオン学院では、「天地パズルの使い方」などをシステム内で紹介などをしており、その動画の中では補助線を引くような取り組みのアドバイスもあります。
ただし、「自ら気づく」ことができれば、それが一番ですね。
そして、「自ら気づく」という下地を作るためには、先取りを目指してやみくもにたくさん問題を解くのではなく、心に余裕がある状態で質の高い問題に取り組むということを大切にしてあげたいです。
ピグマリオンは、単に「マグ・プレート」「天地パズル」「色板トントン」「ペリカンパズル」「カモシカパズル」を通じて、
「積み木やブロックで遊び知能を高めましょう」
という漠然としたやり方ではなく、幼児期からたくさん具体物で遊びつつも、少しずつ抽象概念の獲得をするための仕掛けがたくさんあります。
「自由遊び」から得られる能力、「意図した遊び」から得られる能力、その二つを重ね合わせることで、お子さまにとっての最大限の能力を養っていくことができるのだと思います。
ピグマリオン学院 麻布十番教室
※「気づき」のタイミングや内容は、人それぞれです。このような記事は、あくまでも一例であり、「絶対に気づかなければいけない」というようなものではありませんので、誤解のないようにお願いいたします。