ピグマリオン学院で取り扱われる学材は、さまざまなノウハウが蓄積されており、問題単体を知識やテクニックで解答していくというやり方ではありません。
あくまでも能力を開発する過程において、結果的に”優秀だと言われる”お子さまに育つ可能性が上がるだけであって、「学力が上がる」というのも一つの要素、ということは、改めて強調させていただければと思っています。
とはいえ、それをもう少し分かりやすく説明したいと思い、こちらの日記を書いたり、インスタグラムで紹介させていただいております。
そして、レッスンに通っていただいている親御様には、定期的にプリントをお配りして、”ピグマリオンの精神”についてより深めていただきたいと考えております。
そんな中から、今回は「にげみち」という学材をもとに、少しだけ解説をしていきたいと思います。ただ、一部は私の個人的な解釈があること、先にお伝えさせていただきます。
「にげみち」という、迷路のような学材は、ピグマリオン学院ではGグレード(年中相当)から始まりますが、とても人気のある学材です。
最初の方が、複数のルートがあり、比較的簡単なのですが、
お渡しする「にげみち」のプリントでは、かなり難易度が高いものも含まれます。
迷路のような問題は、以前書いた記事の中の、「鳥の目、虫の目、魚の目、コウモリの目」の中では特に「鳥の目」を養うような効果が期待できます。
迷路と同じように先のことを考えながら、スタートからゴールまで障害物を避けて道を作っていく問題のため、 全体を見て、どこから解き始めるのかをよく見極める着眼点が鍛えられます。
取り組む中で、「認知スキル」「抽象化スキル」「概念化スキル」「問題解決スキル」が育ち、試行錯誤しながら、俯瞰力を養われます。
では、このような能力はどのような能力につながるかというと、例えば
・地図が見ることができるようになる
・マインドマップ的な思考の基礎を作ることもできる
なとが挙げられるかと思います。
地図が読めるようになれば、教科としての社会科は強くなりますし、マインドマップ的な思考は自身の考えを整理したり、拡散したりするのに役立ちます。
そして、そのような「にげみち」で培った能力は、例えば4ナンバープレイスを経て、
「空の上から」という課題に進めば、
空の上からだけではなく、前や後ろから、右や左からといった立体的な空間能力も同時に養われつつ、立体を数値化するような基礎のトレーニングにもなってきます。
など、取り組み一つ一つが繋がっています。
単純に「パズルに取り組む」ということではなく、あくまでも「思考力を育むための一部としてのパズル」なのであり、取り組みの中でルールや規則性などを
「お子さま自ら発見していく」
という過程を大切にしています。
そして、先ほど紹介したマインドマップは、どちらかというと平面的な思考の広げ方ですが、水平的な思考の広げ方だけではなく、垂直的な思考の広げ方だったり、逆側から見た思考の広げ方だったり、「スキル」ではなく「思考を広げ、深化させる」ことに繋げていきます。
ピグマリオンは、一つ一つ「解答法」を学んでいくのではない、と繰り返しお伝えしていくと思いますが、このような文章は繰り返し発信をしていきたいと思っています。
こちらの麻布教室でも、少しずつではありますが、そのような取り組みを始めるお子さまが増えてきています。
ピグマリオンに出会ったお子さまのこれからの成長が、とても楽しみです。
ピグマリオン学院 麻布十番教室