第9回キッズBEEトライアル:サイコロの三面和

小学3年生以下を対象にした算数オリンピックのカテゴリーである「キッズBEE」。

こちらは、2009年から開催されていますが、ピグマリオンに取り組んでいるお子さまであれば楽しくチャレンジできる大会です。

今後、こちらの記事でも少しずつ過去問などを紹介することで、ピグマリオンとの相性の良さなどを紹介できればと思っています。

まず今回紹介するのは、第9回のキッズBEEトライアルの過去問です。

ピグマリオンに取り組まれているお子さまであれば、年中や年長以降に取り組む立方体やサイコロを用いた取り組みを含め、小学生の低中学年まで続けることで、上記のような問題は楽しく解けるかと思います。

例えば、ピグマリオン学院であればMグレード(年長相当)でたくさん取り組む、立体認知の課題。

こちらは、点だけではなく、辺や面の取り組みなども行います。

同時に、さいころコロコロのような問題にも取り組みながら「頭の中で図形を描く力」が強化され、他の問題でさまざまな試行錯誤をしていく過程で、冒頭の問題を解く力が身につきます。

最終的には、上の図のようなサイコロを導き出せれば、上の面が4になるということがわかるかと思います。

もちろん、解き方は他にもあります。

例えば、反対の数字がわかっているサイコロの特徴を活かすのであれば、

とリスト化して解く方法もあるかとは思います。

が、このような解法を子どもに教えるのは、応用力が身につくわけではないので得策ではありません。

サイコロがどのような性質を持っているかを理解していれば、あとは少しの工夫で解ける問題とはなっていますので、お子さま自身が

「教えられることなく、自ら解答を探す」

という習慣を身につけることが大切です。

そのような観点でキッズBEEのような大会にチャレンジすることは、とても良いことかと思います。

※タイトルにある「三面和」というのは、筑駒中の過去問に出てきた「造語」だと思われますが、便利な用語のため、タイトルに使用しました。

ピグマリオン学院 麻布十番教室